空にはいつでも

ゆっくりと首に

冷たい指が下りてきた。

「私もすぐ行くから...。」

そんなこと言って
少しずつ力を込めてくる。
抵抗なんてしない
俺が望んだことだから。


意識がフワフワしてきたころ
瑠璃は力を抜いた。


「ううう...。」


そして泣き崩れた。

「優君...。ごめん...。」



「もう、終わりにしよっか」





思ってもいない言葉が降ってきた。
そうしてこのタイミングで?

俺はいまさら、恋を思ったって
もう、、遅いのに。

「俺、帰るわ。」


「待って!」

腕を掴まれたけど
振りほどいた。

そして今まで以上に
乱暴にキスをした。

「これが最後な。お前は本当に」


「最低なやつだよ。」



そういって部屋を出た。