「いやーおれ全然わかんねー!」

長峰君はよっぽどの
おばか のようで
さっきからずっとこればっか言っている。

そのたびに私が教えてるんだけど、、、

「おお!スゲェ!わかる!俺天才!」

「ははは!」

なんていうからおかしくて!

みんなおもしろいし、
たのしくやっていけそう!



キーンコーン.....



終わりを告げるチャイムが鳴り、生徒は解散していく。

何人かの女子たちに一緒に帰ろうと誘われて
迷いなくうん!っていった。

なんだろう...。
すごく楽しい。

これなら、早く忘れられるかも。

そんなことを思った。


「ねえねえ、恋ちゃんってよんでいいー?」

「恋でいいよ~!」

「私もいい?!」

「もちろん!」


さっそく友達ができて、
一週間、一か月なんてあっという間に過ぎて行った。

毎日が本当に充実していた。


でもたまに、
やっぱり悲しくなる。


優に会いたい...。