空にはいつでも

「瑠璃!わかった!優とはもう、」

瑠璃が振り返る―...


「終わりにするよ。」

だから...はやくもどってきて...。
「恋?本当に?」

「うん、本当に。だから早く...。」



いままでの出来事が嘘のように
嬉しそうに満面の笑みで
”ありがとう!”

そういって私に抱き付いてきた。

「恋は世界一の親友だよ!」

「うん」

「一生一生、私が守るからね!」

「うん」


なぜだか、涙が出なかった。
もう、どうにでもなっちゃえばいい。

私のせいで誰かが死ぬなんて
そんなの絶対に嫌だ。


私は、優と、終わりに...。

「恋?泣かないで?」

「あ、うん。ごめん」


「いつ別れるの?」


いつ別れるか―..。

今日にでもひどい振り方して
私のことなんて嫌いになってもらおう。


「今日、いうよ。だから瑠璃は今日告白すればいい。」


「そして、優を幸せにしてあげて」


君は言ったよね。


”もちろんだよ”

って。