瑠璃が先に行ってしまったから
私は一人で教室に入った。
瑠璃は、他の子と
泣きながら話している。
きっと私のことを言っているんだろうな。
そう思うと胸が締め付けられた。
なんかうまく息がすえない。
「ハッハアッ....ハアッ」
その場にうずくまってしまう。
そんな私の前に瑠璃が来て、
「邪魔だからよけてよね。」
なんていってどこかに行ってしまった。
涙をこらえることができなかった。
近くのクラスメイトが気づいてくれて
保健室まで連れて行ってくれた。
「ごめんね...。もう大丈夫だから、戻ってていいよ。」
「うん、恋ちゃん、無理しないでね?」
あんな瑠璃、見たことなかった。
..........
なんだか、いやな予感がしたんだ。
無意識のうちに携帯で電話をかけてた。
相手は
「瑠璃、いまどこにいるの?」
「屋上だけど?」
その瞬間私は走り出していた。
「瑠璃!やめて!」
瑠璃は少し強い風が吹けば落ちてしまうんじゃないかって
そんなところにいた
「どうして?!」
「いったじゃない!」
......え?
「優君が手に入らないなら、死んでもいいって...。」
そんな、卑怯だよ...。
どうして、?
私はどうすればいいの?
そんなこと考える前に
私がやらなきゃいけないことは
決まっていた。

