空にはいつでも

「そっかぁ...。私の初恋、実らないんだね...。」

いままでにないくらいさびしそうに笑う瑠璃。
でも、ごめんね...。私は優を失いたくないの...。


「瑠璃、でもね?瑠璃は大事な「いいよ。無理しないで。」

「...え?」


今度は見たことないくらい

怖い顔をしていた。


「恋は、私じゃなく、優君を選んだんだもんね...。」

「ちがっ、そんなんじゃ!」

「何が違うっていうのよ?」


どうして?

瑠璃、あなたは
今までたくさん協力してくれたのに。
高校でクラスに友達がいなくて困ってた私に
優しく声をかけてくれたのに。

それなのに、どうして?

「...瑠璃...。」


「私、先行くね。じゃあね。」


「待って!」

瑠璃の手を握って引き留めようとしたら
思いっきりふり払われた。

「...っ」

ショックで言葉が出なかった。

私たちは、親友じゃなかったの...?
そう思っていたのは私だけなの?

どうして...?