空にはいつでも



朝...........

アラームが鳴る前に私は目を覚ました。
もうすっかり元気になったみたい。


「おはよ~」

「あら、今日は早いのね。」

「ふふっ。」


優が迎えに来るからねっ。
しばらく休んでいたから
なんだか楽しみ。
瑠璃、また取り乱したりしないか...?

ちょっと不安なこともあるけど
なんだかいけそうな気がする。

朝ごはんを食べて
支度して
優を待つ。

(こんなに余裕あるのいつぶりだろう?)

なんて考え事してるとインターホンがなった。

「じゃあ、言ってくるね!」

「行ってらっしゃい。」


あれ?いつもなら優、勝手に入ってくるのに。
おかしいなーと思いながらドアを開けると
そこにいたのは優

ではなくて、瑠璃だった。

あれ?瑠璃、どうしたの?

「優君いま先に行ってもらったから、ちょっと話そうよ。」

優、行っちゃったんだ。
でも、瑠璃との話のほうが
今は大事だから。

「わかった。」



しばらく沈黙が続いた後
沈黙を破ったのは、

「ねえ、恋。考えてくれた?」

瑠璃だった。

「うん。」





.........。

「私は、優とは別れられないよ...。」