優と出会ってから5回目の春。

優と付き合ってから2回目の春。

私たちは去年同じ高校に進学した。




「恋ー!!優くんが迎えに来たわよ!!」


やばい!!!新学期早々寝坊したー!!


「はーい!待ってー!」

急いで制服を着て優が待つ玄関へ急いだ。

「おはよ」

いつもと変わらない笑顔で
いつもと変わらない挨拶。

「...うん、おはよ」

それなのに、やっぱり慣れない。
そんなきれいな笑顔で...。


「恋?遅刻するから早くいこうよ」


「あっうん!」





さくら、綺麗だなー。

一枚の花弁が 優の頭に落ちてきた。


「優。頭に花弁!」

「え、あ、本当だ」

ハハッて笑う君に
思わず見とれてしまう。

私って、幸せだなー。
毎日大好きな人と。
こんな日がいつまでも続けばいいと思ってた。


「恋!まだなんかついてる?」

「えっ、いや、なにも。」



「そっか。じゃあ早く行こ」

目の前に出された手を握って
私たちはいつものように学校へ行った。