空にはいつでも

そのあとほんとうに熱を出してしまって
なかなか学校に行けなかった。

その間に瑠璃からメールが来たけれど
返す言葉がなかった

”直接話したい”

それだけ打って私はベッドに顔を埋めた。




..........



「ん...。」

しばらくして目が覚めた。

「おかあさん、お茶持ってきて...」

「はいよ。」

「!?」

横にいたのはお母さんじゃなくて
制服のままの
優がいた。

「え?!優?!どうしたの?!」

いきなりでびっくりした。
だって...。

「それは俺のセリフだよ。」


はい、お茶。といって差し出されたお茶。

「ありがと...。」

なんだか、いつもよりおいしく感じた。
「ふふっ。」

「なんだよ?」


優と二人でいるこの時間。
この穏やかな時間が
大好き―・・・。


しばらく話してから
優は帰って行った。


(明日から学校いけそうだな。)

優にメールを打って
明日に備えて、ねむりについた。

(やすみなさい...)

瑠璃のことも、優とあったら
気持ちが軽くなった気がした。