空にはいつでも



「私、優君のこと、瑠璃が好きになる前からずっと好きだったの。」
瑠璃の言葉、ひとつひとつが重く、鋭く、心に突き刺さった。

「私ね、優君が手に入らないなら、、」

ドクン 

「死んでもいいと思っているの。」

「瑠璃...。でもっ...。」

「優君を、私に下さい。」

そういって瑠璃は泣き崩れてしまった。
ごめんね、ごめんね、って。

でも、わたし、瑠璃もとっても大事な存在で、
傷つけるのなんて絶対に嫌だけど、
優を失うのも絶対に嫌だった...。

「私、優君と生きたいのっ、おねがいっ」

「優君をひどくふってよぉ、おねがいっ、、、」

周りの目も気にせずに廊下で泣き崩れる瑠璃。
どうしていいのかわからなかった。

「瑠璃...。考えさせて。」

そういって瑠璃と離れた。
それから保健室に行って
体調不良ですといって
早退することになった。


ただひたすら混乱した。
友達と彼氏。
どちらもわたしのなかでかけがえのない存在。
どちらも失うことなんて絶対に嫌だ。

(やっぱり...)

それでもやっぱり

私は優と別れる、そんなのは絶対に


いやだった。