空にはいつでも


そして、心から後悔した。
どうして素直になれないの?
こんな大事な時にまで
私はわがまま押し付けるの?

優は、私のこと、信じてくれるの?




せっかく聞いてくれたのに...。
私は本当に馬鹿だと思う。

人目も気にしないで
ぼろぼろと涙を流して家に帰った。

引き返そうと思えば引き返せたけど

もう、いまさら、どうにもならないんだ。
って、思ってた。

(私は、最低だ。)



家に帰っても自己嫌悪と後悔と、
優のあの顔が忘れられなくて、、、

結局朝まで眠ることができなかった。



学校をすごく休みたかったけど、
お母さんや瑠璃に心配かけたくない。

だから、準備を急いで学校に向かった。


昨日からショックであまり食べれていないせいか
歩くのがすこししんどかった。

(優...。)

優のことを思い出すと立ってられないくらい
悲しい。
辛い。
悔しい。

思わずその場に座り込んでしまった。

まだ朝早いから誰もいない。

はずなのに...。

後ろから抱きしめられた。
急なことで少しびっくりしたけど、

顔を見なくてもすぐに誰だかわかった。

「優...。」

「ごめん。俺が悪かった。全部俺が悪かったから、もう泣かないで...。」


そういって優しく抱きしめてくれた。
しばらくそうしていると人目が気になってきたから
手をつないでいつもみたいに
学校へ向かった。