チャイムが鳴った...。
今日は放課後のことばかり考えて
なかなか集中できなかった。
急いで優のいる教室に向かった。
圭人くんやほかのクラスメイトと話しているけど
いつものような笑顔の優はいなかった。
「優ー!」
一瞬優がビクってしたけど、なに?って
返事をしてくれた。
無視されるかもと思っていたけど
返事をしてくれて砂に嬉しいと思った。
「ちょっと、話そう?」
「うん...。」
そういって優と久しぶりに喫茶店に行った。
(...。)
沈黙が続いた。
このちっもくを破らなきゃいけないのは、
私なんだからっ。
しっかりしなくちゃ。
「優、あのねっ。」
話そうけど
やっぱり、涙が邪魔をする。
「恋...。」
「うぅ、ごめ、なさ...。」
「その、顔の傷、どうしたの?」
「え...。」
昨日のことをぽつり、ぽつりと話した。
私の話を優は目をそらさずに
辛そうな顔をして
聞いてた。
「そうか、辛かったな...。」
そういって、私の頭を撫でてくれた。
やっぱり、優は優しい。
「どうして助けてくれなかったの...?」
「!」
それなのに...。
優は信じてくれようとしてるのに
私は優を疑った。
そして責めた。
優は何も言わなかった。
「もういいよ...。さよなら...。」
そういって私は店から出てしまった。

