カシャッ。
頭上で、聞きなれた音が鳴った。
シャッターを切る音だ。
もしやと思ってすぐさま顔を上げると、案の定、瀧澤がケータイのカメラをこちらに向けていた。
こいつ、撮りやがった!
「ちょっ、何撮ってんの!!」
私は立ち上がり、瀧澤のケータイに手を伸ばす。
が、それより先に瀧澤は腕を高く上げ、私からケータイを遠ざける。
「あっ!ちょっと!」
私はその方向に更に手を伸ばそうとして……
「おい、バカ!」
「きゃあっ!!」
ガターーン
バランスを崩して、そのまま床に倒れこんでしまった。
瀧澤が座っていた椅子もろとも。
もちろん、瀧澤ごと。

