塚田さんの怯えた表情を見て、私も瞬間的にイヤな予感がした。
まさか。
まさか、まさか、まさか。
「…あの、塚田さん…?」
私は恐る恐る塚田さんに声をかける。
「な、なに?」
塚田さんは目を泳がせて、しどろもどろに答える。
私のイヤな予感がどんどん膨らんでいく。
「どうして、椅子が、無いのかな?」
自分を落ち着かせようと、一言ずつ区切って喋る。
それは、ちょっと塚田さんを脅す為でもあった。
「あの、それは……」
「それと、どうして、ここに居るハズの、もう一人の候補者が、居ないのかな?」
「あっ、えっと、あの…」
「ああ、その子なら辞退したよ」
「……はああああぁぁぁぁんんん!?!?」

