「うるせえんだよ。消えろ」

「っ!!」


少年の圧倒的な殺気に臆し、足早に逃げて行った。

リンチにあっていた男は安堵の溜め息をつき、少年を見上げた。



「…下らない」



少年は男の腹を蹴り気絶させた。

安堵の束の間、蹴られた男はグッタリと倒れ込んだ。



「…あーあー、何してんノ?」



少年の後ろから。

闇から表れた白い髪の男はヘラヘラと少年を見つめた。


「……エイト」


少年は静かに呟いた。