何処に、と聞いて別に、はないだろ。と八神は心底呆れた。

数人でつるんでいる女子こそ面倒くさいものはない。



「………あ、君。聞きたい事あるから、来て?」


柔らかい口調に戻した八神はリーダーらしき女子に声をかけ、他の女子を帰らした。



「…あの、聞きたい事って……」

「来て」


女を無視して、廊下を歩き出す八神。

その後をリーダー女子は小走りで後を追った。