言った瞬間、ギロリと冷たい目で睨まれた。 その刹那、全身に恐怖が走る。 「…あのさあ…俺のせいにすんのやめてくんね?」 座っている八神は見上げるようにして細井を睨み付ける。 細井は恐怖で身体を動けなくしていた。 「人のせいにすんな。楽になろうとすんな…逃げんな」 低い低い声で囁くように言われた。 それが静かな旧校舎では、妙に響いた。 細井はカタカタと身体を揺らす。