「だ、誰!?」



驚いた生徒は小さい声で呟いて扉の方を見た。







「……あぁ、俺、八神零(ヤガミ レイ)」

「や、やや八神君!?」




生徒は名前を聞いてさらに驚いた。


それもそのはず、八神と名乗った男は整った顔で成績優秀、運動神経抜群。


といった、自分には欠片も関わりのない、人気者だったからだ。