「ブッ!」 「…何がおかしいの?」 「いや?」 クスクス笑う八神に藤森は首を傾げた。 八神は藤森の思った事が分かり、吹き出したのだ。 八神の位置からだと完全にマットを準備したかどうかなど見えなかったのに、落ちろと言った。 そんな彼が自分を助けたと勘違いした事が面白かったのだ。 「…さて、起きた事だし、俺は帰るかな」 「………八神君」