した、が。 「………けど、お前には無理だ」 穏やかな目から一変。ピシャリと冷たい目で放たれた言葉。 藤森は自分の耳を疑う。 「…………え?」 「お前には、無理だ藤森。お前の心は弱すぎる。変える力なんてない」 クラリと視界が歪んだ。 (あぁ、駄目だ。駄目なんだ……やっぱり僕、は……) 「お前は逃げてるから。死ぬ勇気もなくて、止めてもらう気満々な顔をしてたしな」 「っ!」