慣れたように入っていくエイトの後を大人しくついて行けば、バーテンダーと話始めたエイト。 何話しているか、そう思っていたら、カウンターに座る女がふと首をあげた。 項垂れていたから酔い潰れているのだろうと思っていたが、顔は全く酔ってなく虚ろな瞳で睨み付けてきた。 俺は首を傾げ、女を見返すとチッと舌打ちを返された。 「…お前もクロか」 女の呟きはハッキリ聞こえたが、 ん?と聞こえなかったフリをした。