そうして拓について行くと、着いたのは孤児院だった。


「ここって孤児院?」


「あぁ。ここでおまえ以外全員暮らしている」


なんで孤児院に?


そう思ったが、きっと俺と同じで辛いことがあったんだろうと思い何も聞かなかった


俺らはしばらく孤児院の前で話していた。


すると、そこにひとりの少女が来た。


赤いマフラーをしていた。


「あれ?拓、誰その子?友達?
あ、朋樹、圭、拓の残りの幼なじみさん?」


誰だ?コイツ


「おう!名前は玲。コイツ女嫌いなんだ…はるはちょっと……」


確かに俺は女嫌いだけど…


コイツなら大丈夫かも。今までの奴らとは違う気がする。


それに、拓たちも認めてるみたいだしな!


「そうなんだ……。仲良くなれると思ったのにな~…残念」


「いや……拓たちも認めてるみたいだし、大丈夫だと思う」


「れ、玲!?無理すんなよ!!別に大丈夫だから」


なにが大丈夫なんだよ!


「嫌、真面目に大丈夫だから…」