「朋樹の友達?あ、幼なじみか!
会いたいな、て言ってたもんね!よかったね」
「うるさいな、はる!余計な事言うなよ!」
そんなこと言いながらも、嬉しそうな朋樹。
「さっきから思ってたんだけどキミ、朋樹の彼女?」
いつもみたいに女を落とすときに使う口調で言ってみた。
「彼女じゃないですよ?私が朋樹を拾って…」
赤いマフラーをしている女は訳の分からないことを言った。
「拾う?ってどういうことかな?」
彼女じゃないなら、と思い更に続ける。
「…それは朋樹に聞いてください。私が言っていいことじゃ無いので」
そう言われた。



