驚いた顔をしてこっちを見ているお父様とお母様。


「ねぇお父様…僕の母親はお母様じゃないの?
お母様…お母様が時々冷たいのはこの顔のせいなの?」


この時、俺は小5で、でもお父様とお母様が話してた内容はすべて理解はしていた。


気が動転していたのかお母様は突然


「そうよ!その顔のせいよ!その顔、見てるだけでイライラするわ!出て行って!あんたなんかもう、いらないのよ!」


その言葉は俺が出て行くには充分なものだった


「分かりました……」


そして、俺は家を出ていった