「本当は、...愁君を見てたんでしょ」




「ぐっ...」




さすが、何年も親友やってると全部見抜いちゃうのかな



それとも香奈の感が鋭すぎるのか



「未練残る気持ちは分かるけどさ...あんたも別の子と付き合ってるんだしちゃんとふっきらないと可哀想でしょ」



「そんなこと、知ってるよっ。私だってちゃんと中村君のこと見たいよ」



「奈央...」



スッと私の目から涙が流れた