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私は独りでいい。

友達なんかうわいだけい。

そう思ってる。

だから、どうせ

私は

独り。

いつも独りぼっち。
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私は 棗 優梨〈ナツメ ユウリ〉

普通の女子高生です。

あ、普通じゃなかった!

私、本当の友達がいないんです。

うわべだけ?の友達しか!

「優梨〜。おはよー」

「あ、真希おはー。」

私のうわ友、城ヶ崎真希。〈ジョウガサキ マキ〉

真希は入学式の時話しかけてくれた

見かけ通りふんわりした女の子。

「あ、優梨今日部活行くよね?!」

「あー。行く行くー。行かなきゃ部長に殺されるし(笑)」

私と真希は
漫画研究部という部活に一応入っている。

ほとんどサボり気味だけどね(笑)

**放課後**
「ふわぁ〜。眠い(´-ω-`)」
「優梨!!立ったまま寝たら駄目だよ!」
「寝るわけないでしょ?!馬鹿真希!!」
「馬鹿真希とは何よ!!確かに馬鹿だけど…」
『ぶっwアハハハ!』

そんな、たわいもない会話をしながら
私達は部室に向かった。


───ガラガラ

『こんにちはー♪』
「こんにちはー。って、優梨!昨日来なかったでしょ?!」
ドアを開けるとそこには部長がいた。

「ゔ。ご、ごめんなさぁい!」
「全く……時期部長が、そんなんでどおすんのさ!」
「す、すみません」

何とか部長の、長話も終わり
一年の輪に混ざる。
「棗ーお疲れーwwまぁ来ないお前も悪いが」
「直輝に言われたく無かったなぁ〜(笑)」
藍田 直輝〈アイダ ナオキ〉
180㎝代の大男。
「優梨は色々忙しいんだよ!」
「真希っ!フォローありがとぅ!!」
私は真希に、しがみつく
「忙しいって何してんの?」
「え、あー。えっとー」
「フフっ。」
「意地悪い事言わないでよー!!護君の馬鹿!w」
「クスクス。ごめんごめん」
星川 護〈ホシカワ マモル〉
168㎝位の男の子。
「さてと、私は帰るかな!」
『はぁ?!』
私の一言で皆揃って声をあげて驚いた。
「さっき来たばっかだろ?!」
と、驚きを隠せない直輝と護。
「何を言ってるのかな棗 優梨ちゃん?」
と、指を鳴らしながらニッコリと笑う部長。
「え?ええ?!帰るの???」
と、少し焦り気味の真希。
「だって、うちの部活特にやることないでしょ?」
「確かにそうだけど」
少し焦る部長
「じゃあ帰ってもいいですよね?部長!」

部長は何も言えなくなった。

それを確認し、カバンを持ち上げた時
直輝に、手を掴まれた
「帰るなよ……」
真剣な眼差しで真っ直ぐ目を見てくる直輝。
そんな直輝に私はドキドキした。
顔が赤くなる。
それを直輝に、見られたく無かったので
振り払い
「わ、分かったよ//////」
そっぽを向きながら椅子に座る。
「よ、よかったぁ〜!優梨帰ったら私独りぼっちだったよぉ!!(泣)」
真希は私に抱きつく。
「真希。抱きつくなら直輝にしなよ」
『えっ?!』
直輝と真希は顔を赤くした。
「直輝は真希の彼氏でしょ?」
そう、直輝と真希は付き合っている。

その事を聞いたとき心が締め付けられた。

この気持ちに気づいたのはその時。