左手、ありがとう。






真田君は、めんどくさくなったのか、





「あぁー、もういい。桜木はうるせぇし、森は反応しねぇからつまんねぇ。なんかいままでの時間が無駄だったわ。」



そう言って、自分の席に戻って行った。




これって...、もういじめられないってこと?




わかんないけど、一応




「さ、くらぎ、くん?、あり、がと、ね?」





お礼を言っといた。




「別に。」



返事はそっけなかったけど、なんか、こう、胸の辺りがくすぐったくなった。







それよりも、皆は...、固まっていた。




「も、もりが、し、しゃべったぞ!!!」




と、真田君が言った。