左手、ありがとう。







そんな悲惨な事をされてなにも反応しない私に腹が立ったのか、




「おい、なんか言えよ。」





でも私は、絶対に喋んない。




だって、喋ったって、結局は一緒だから。




「なんとか言えって言ってんだよ!!!」




1人の男子生徒が怒鳴った。




うるさっ。






すると、




「うるせぇから、黙って。」





そう言ったのは...、桜木君だった。