由紀乃は花奏と別れ、重い足取りで自宅に向かう。
陽は暮れて、電灯が灯り始めた。
(…帰りたくないなぁ。…基兄帰ってきてるよね。)
ザリッ
「!!」
背後から聞こえた地面を歩く音。
薄暗くなった今、不気味に聞こえる。
ザリッ…ザリッ…
(は、早く帰ろう…っ。)
ザリッ…ザリッ…
いくら足取りを早めてもあしあとは聞こえてくる。
(こ、こわい…)
カバンを抱きしめ、涙を浮かべる。
「おい。」
「きゃぁぁぁぁあああっっっっ!!!!」
バッコーンッッッッ!!!!!
由紀乃は、ありったけの力でカバンを振り回した。
カバンは、勢いをつけて何かにテクニカルヒット☆
「ってェ……なぁ………」
「……ふぇ?」
「…おい。由紀乃…。メテェ……。」
「え、あ、っと…。」
「こんな時間までなにしてんだぁぁぁぁぁあ!!!」
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