tender dragon Ⅲ


いても邪魔になる。

そう言おうとしたのに

「早く来いよ美波!」

「早くー!」

バタバタと走って来てあたしの手を引っ張るコウ君とヨウタ君。


「えっ…でも…」

「いいのー!早く!」

希龍くんってばいったいどんな魔法を使ったんだろう。

あれだけあたしのことを下手だと言ってた2人が、こうしてあたしの手を引っ張ってるなんて。


「あたし下手だよ…?」

「おれ美波のこと好きだからいいの!」

「おれも好きー!」

「あ、ありがと…」

まさかの返答に困ってると、希龍くんが2人の頭をクシャクシャと撫でる。

なんか、お兄ちゃんみたい。