tender dragon Ⅲ


おまけにサッカーまで上手だし。

男の子2人相手にボールを上手く操って、楽しませてあげてる。

2人の顔も、あたしとやってたときとは大違いだった。


「兄ちゃんつえー!」

大はしゃぎで希龍くんからボールを奪おうとしてる。

…楽しそうだなー。

最初から希龍くんにお願いしちゃえばよかったんだよね。

…なんか、虚しいな。


「美波ー」

俯いた顔を上げると、遠くから笑顔で手招きをする希龍くん。

コウ君とヨウタ君は何も言わずにジッとあたしを見てた。


「美波も一緒にやろう」

きっとこれは希龍くんの優しさで、あたしが退屈してると思って言ってくれたんだろう。

「あたし出来ないから…」