おまけにサッカーまで上手だし。
男の子2人相手にボールを上手く操って、楽しませてあげてる。
2人の顔も、あたしとやってたときとは大違いだった。
「兄ちゃんつえー!」
大はしゃぎで希龍くんからボールを奪おうとしてる。
…楽しそうだなー。
最初から希龍くんにお願いしちゃえばよかったんだよね。
…なんか、虚しいな。
「美波ー」
俯いた顔を上げると、遠くから笑顔で手招きをする希龍くん。
コウ君とヨウタ君は何も言わずにジッとあたしを見てた。
「美波も一緒にやろう」
きっとこれは希龍くんの優しさで、あたしが退屈してると思って言ってくれたんだろう。
「あたし出来ないから…」



