どうすれば楽しんでもらえるか考えてた時だった。
後ろから肩をポンッと叩かれる。
「あ…」
「交代しよっか」
なんて言って笑う希龍くんがいて、それに素直に頷いた。
「ほんと…ごめんね?」
それだけ言って、さっきまで希龍くんが座ってたベンチに座る。
ふと彼の方を見ると、座って目線を合わせて、2人に何か話してた。
何を話してるのかは聞こえない。
だけど、2人が元気よく頷いたから、きっと説得力のあることを言ったんだろう。
「すごいな…」
ああやって希龍くんは、あんなに小さい子の心にまでスルスル入っていく。
さすがっていうか…
やっぱり心を掴むのが上手だな。



