tender dragon Ⅲ


どうすれば楽しんでもらえるか考えてた時だった。

後ろから肩をポンッと叩かれる。

「あ…」

「交代しよっか」

なんて言って笑う希龍くんがいて、それに素直に頷いた。


「ほんと…ごめんね?」

それだけ言って、さっきまで希龍くんが座ってたベンチに座る。

ふと彼の方を見ると、座って目線を合わせて、2人に何か話してた。

何を話してるのかは聞こえない。

だけど、2人が元気よく頷いたから、きっと説得力のあることを言ったんだろう。


「すごいな…」

ああやって希龍くんは、あんなに小さい子の心にまでスルスル入っていく。

さすがっていうか…

やっぱり心を掴むのが上手だな。