「いいよ美波、俺待ってるから遊んで来て。そこ、座ってるから」
公園のベンチを指差して言った希龍くんは、2人の男の子の頭を撫でて歩いて行ってしまった。
…デート中だったのに…
あたし1人で落ち込んでると、そんなことお構い無しにあたしの手を引いて行く男の子たち。
「姉ちゃん名前は?」
「川原美波だよ。君たちは?」
「美波!おれコウ!」
「おれはね、ヨウタ!」
…コウ君と、ヨウタ君。
ヨウタって言ったら、もうあの葉太しか思い出せない。
希龍くんも聞こえていたのか、名前を聞いてクスクス笑ってた。
「美波!サッカーするぞ!」
「うん、ちょっとだけね」
小学生2人に少しだけ付き合ってあげようと、軽く運動するつもりだった。



