tender dragon Ⅲ


「何っ?」

慌てて振り返る。

そこには、あたしの白いワンピースの裾を引っ張る男の子と、赤色のカーディガンが伸びちゃうくらい引っ張る男の子。

ワンピースがフワリと揺れる。


「えっと、何…?」

あたしが突然立ち止まったから、希龍くんも立ち止まって振り返る。

無言であたしを引き留めた男の子2人は、多分小学生になったばかり。

あたしに何の用だろう。


「おれらと遊ぼー!」

「姉ちゃん可愛いから!」

「へっ?」

その間にも、彼らはあたしの服をグイグイ引っ張っていく。


「ちょ、ちょっと、伸びちゃうよ!」

「あそぼーよー!」

「いやっ、でも…」

あたしは今希龍くんとデート中…

「そこの公園でサッカーしようぜ!」

…なんだけどな…