「ほら、着替えておいで」

「もー、誤魔化そうとして」

「またバレたかー」

子供っぽいのか大人っぽいのか分かんない。

まぁいいか。

どっちにしたって、希龍くんは希龍くんなんだから。変わりないよね。


部屋に戻って鏡の前に立つと、首筋のキスマークはボタンをキッチリ締めれば見えないし、太もものキスマークもスカートを最大限に伸ばせば見えない。

それをしても可愛いからいいんだけど。

希龍くんにも許してもらえたし、いいこと聞けたし、今日はいい日だな。


希龍くんは、あたしも、付き合う前も付き合ってからもあまり変わらないって言ってた。

確かに言う通りなのかもしれない。

だって、希龍くんと同じように、あたしだってずっと希龍くんのことが好きだったから。

ずっと、大切に思ってたから。


もちろん、これからも。

ずっとずっと、大切な人。

−END−