tender dragon Ⅲ


さっきまで目の前にいた希龍くんの顔がなくて、思わず声が出た。

でもそんなのは束の間で。


「んっ…!」

今度は太ももにチクリとした痛みと、感じたことのない生暖かい感触。

あぁきっと、首筋についたのと同じ痕が太ももにもついちゃったんだろうな、って。


「制服着れなくなっちゃうよ?」

笑顔の希龍くんが言ったことの意味をぼんやりと考える。

制服着れなくなっちゃう?


「…えっ、ダメだよ!」

そうだ、短いスカートからはきっと、太ももについたキスマークが見えちゃう。

最初からそれが狙いで…

「ダメダメ!」

「だから、言わないならやめないって。どうする?言う?」