「ふーん。」
滅多に怒らない希龍くんがあたしにも分かるくらい不機嫌になってる。
そりゃそうだ。
あたしが男だったら、こんな可愛い制服で、しかも短いスカートでバイトなんてしてほしくない。
「あの…まさか受かるとは思ってなくて…ちょっと着てみたいなーって思っただけなの」
なんていうあたしの言い訳を聞いているのか聞いていないのか、希龍くんは制服を持ち上げてジッと見てる。
「希龍くん?」
名前を呼ぶと、ニコッと笑った。
え、何?
何なんだろう、その笑顔。
嫌な予感しかしない。
「美波、これ着てみてよ」
…嫌な予感ってどうしてこうも当たっちゃうんだろう。



