賑わう人の間をすり抜けて歩くと、徐々に女の子が増えていくのが分かった。
人の多さに酔ってしまいそう。
それでも、人をかき分けていく。
狭いし暑いし、希龍くんなんてもうどこにいるのか全く見えないし。
なんて思ってると…
「あ、美波」
ドンッとぶつかった痛みに顔を上げると、すぐ近くに希龍くんの顔がある。
どうやらやっと希龍くんの元へとたどり着いたみたい。
「希龍くん、大丈夫?」
「大丈夫だけど、ちょっとごめん。」
「え?」
女の子たちの視線を痛いくらいに浴びてることは分かっていたけど、気づいていないふりをしていた。



