tender dragon Ⅲ


「葉太、今日は呑みに行くんじゃなかったの?」

「そんな予定ないけど。途中で安田に会ったからスーパー寄って帰ってきた。」

そんな予定はない?


「うそ、何で?」

希龍くんを見れば、悪戯っ子のように笑って「バレたか」なんて言ってた。


「美波ちゃんが騙されたわけか。気をつけろよ、こいつ男なんだから。」

安田さんが買ってきたものを冷蔵庫に入れながら言う。葉太も頷いてた。


「あの、美波さん…」

少し気まずそうに言う春斗。

「何?」

気まずそうな春斗の代わりに口を開いたのは、呆れたようにため息をついた葉太だった。

「キスマーク見えてんぞー。」

キスマーク…って!?

「キスマーク!?」