tender dragon Ⅲ


「希龍くん、余裕ないの?」

すごく落ち着いてるから、余裕たっぷりなんだと思ってた。

違うの?

「ないよ、全然ない。」


だったらこの状況はやっぱりまずい。

だってこんな……顔はすごく近いし、体だって密着してる。

たまになるベッドが軋む音も、状況が状況だから何だか変に聞こえる。


「…葉太たちが帰ってきちゃうかも」

もう2人が出ていって30分くらい経ったかな。そろそろ帰ってくるかもしれない。

……なんて、うまい言い訳?


「さっきメール来た。安田と会ったから呑みに行くって。」

「そっか…」