「希龍くん、余裕ないの?」 すごく落ち着いてるから、余裕たっぷりなんだと思ってた。 違うの? 「ないよ、全然ない。」 だったらこの状況はやっぱりまずい。 だってこんな……顔はすごく近いし、体だって密着してる。 たまになるベッドが軋む音も、状況が状況だから何だか変に聞こえる。 「…葉太たちが帰ってきちゃうかも」 もう2人が出ていって30分くらい経ったかな。そろそろ帰ってくるかもしれない。 ……なんて、うまい言い訳? 「さっきメール来た。安田と会ったから呑みに行くって。」 「そっか…」