この状況はマズいんじゃないかってこと。
この家にあたしたち以外誰もいないっていう状況は、多分付き合ってから初めて。
「危機感ないね。」
どうやらあたしには危機感と言うものが少しばかり足りないらしい。
希龍くんは男の子。
あたしは女の子。
希龍くんがその気になれば、いつそういう状況になってもおかしくない。
「俺、男だからね。」
…そんなこと考えてるようには見えないけど。
サラッと言ってしまうくらいだから、きっとあたしをからかおうと思って言ってるんだろう。
「そうだね。あたし、危ないね。」
寝転んだまま向かい合わせになる。



