tender dragon Ⅲ


「だからな、美波はあいされてんだぞ!」

得意気に言うヨウタくんの言葉にさえ、熱が集まるのが分かった。

あたし、愛されてる。


女の子を虜にする外見と性格を持ち合わせてて、龍泉のトップに君臨する、特別で唯一の存在。

そんな人に言われる言葉。

直接聞かなくたってあたしの心臓を締め付けるには十分だった。


「美波もあいしてる?」

「……うん、そうだね」

隣に座ってるヨウタくんの頭をクシャリと撫でると、嬉しそうに笑った。

「あ!帰ってきた!」

ヨウタくんの指差す先には、片手にジュースを抱えてる希龍くんとそれを引っ張るコウくんがいた。