一日で君を好きになる



帰り道、私達は手をつないで歩いた。

「俺がなんでずっとズボンのポケットに手突っ込んどったか分かる?」

頬を赤くして、葵は私に聞いた。

「…分かんない」

ちょっと考えてみたけど分からなくて、そう言うと、葵は益々顔を赤く染めた。

「ほんまはめちゃめちゃ手繋ぎたかったんやけど…付き合ってもいいひんのに手繋ぐのはどうかと思って…。我慢してた」

「面白いね!」

「そこ、笑うとこちゃう!!」

仲良く伸びる、私達の影。

分かれ道に差し掛かるのが嫌で、私達はわざとゆっくり歩く。


「早瀬ドクターのコスプレ、楽しみだよ」

「楽しみにしといて!俺も明日のダンス、楽しみやから」

「全然自信ないけど、頑張るよ。笑わないでね?」

「笑わへん!」

「あ、今、想像して笑ったでしょ?」

「笑ってへんしー!」


葵、大好き。

これからもよろしくね。



【END☆"】