「あ、王子様のお迎えじゃん」 杏まで… 「ちょっとコイツ借りんぞ」 「は?私はこれから杏と…?!」 「うるせぇ。行くぞ。」 そう言って私の手を引っ張って廊下をずかずか歩いて行く。 今日の朝よりも視線が痛く感じるのは新久 春が手を繋いできてるから? 私は申し訳なさそうに廊下の真ん中を歩いた。