そんな事を考えながらも
雑貨屋さんをみていると‥
私が好きなキャラクターの
キーホルダーをみつけた。
しかも京都限定。
「かわいい‥」
「ん?岡本これほしいのか?」
「んー、でもまだ他に沢山お店あるから我慢する」
「そっか。」
先生は何かを考えてるような
顔で私にそう言った。
それから数分お店をみてから
私たちはお店を後にした。
しばらく真美と話ながら
歩いていると誰かとぶつかった。
「きゃっ‥!」
私と相手の人は転んでしまい
慌てて声をかける。
「あの、すみません。大丈夫ですか?」
そう声をかけ、手を貸しながら
その子をみると‥
どこかで見たことがある
同じ年くらいの女の子だった。
私と目が合うとその子は
肩をビクッっとさせた。
ああ、思い出した。
「美咲‥だよね‥?」
この私を怖がる目は
中学校の同級生、美咲
しかいない。きっとそう。
私が名前を呼ぶと
美咲は俯きながらも
頭を縦に動かす。
「あ、あのときはごめん‥」
私がそう言うけど
美咲はなにも反応しない。
そう、私と美咲には
忘れられないほど
苦しい過去があった。
