最初は警戒してたから泊まるとかしたくはなかったけど、この人なら大丈夫だと思った。 直感だけど、信用できる。 黙々と歩く陽さんの長いまつ毛を見つめながら夜道を歩いてく。 今は午前1時。 久し振りに聞く虫の声は、私の中を空っぽにしていく。 誰かと一緒に歩く夜道は、きっと誰もが好きなんだと思う。 いつも思う。