てゆーかなんか俺いやに冷静だな。



作家の勘とか働かせちゃってるよ。



普通の人なら逃げるか通報だよな。



でも今ケータイ机の上だし。



今ここを離れたら何が起こるか……



何より、今のこの状況を小説や話のネタにしたがってる俺がいる。



危険な気はすんだけどなー。







次の瞬間。





ガッ



「………は?」



ちょっと待て




頼む誰かちょっと落ち着かせて




一瞬でこんがらがった俺の思考回路を誰かどうにかして






目の前には女が俺を庇うように立ってて。

右手には刀。

左手にはさっきの腕。……腕!?