サァァァァァァァ…

さっきの雨とは大違いとでも言うように、シャワーは優しく降り注いだ。

そして亜優の「シャンプーとか勝手に使っていいから」という言葉に甘え、いろいろ洗わせてもらってる。



心臓が

どきどきどきどきしてきた。



まさかのまさか
そんな感じに雰囲気が進んでますけど…

まさか……ね。



『うぅ…………』




別に嫌なわけではない。

亜優ならすべて受け入れると決めた。


でも不安。

だって初めてだし。

あたしスタイルよくないし…。



お風呂の曇りがかった鏡をシャワーで濡らし、自分の姿を確認する。


決して大きくない胸。

細くないウエスト。

足も普通。


特別デブって感じではないけど、スタイルいいわけでもない。

いわゆる普通。


うう…どこまで普通なんだあたしは…。



『ていうか決まったわけじゃないじゃん』


そこで我にかえる。

そう、別にすると決まったわけでもない。


でも、こんなことを考えるって事は。



『う…うん、いや、まぁね。別に…嫌ってわけじゃぁ…』

ひとり言を繰り返す。



……期待してるの?あたし。