あわわわとしてるあたしに気付いた彼は「え、えっと」と戸惑いながら話し始めた。

「俺…7組の前を通るたびに見える橘さんに…いつのまにか惹かれてて…好きになってて…。橘さんの事っ、もっと、知りたいなぁって思って…。」

赤くなりながらもそう言ってくれる彼に、不覚にも




キュン


心がそう揺れた。



えっと

あの

どうしたらいいですか



「…橘さん、好きです。俺と付き合ってくれませんか…?」


そ、そんな顔で見ないでよ…。




『こ、こちらっ、こそ…お、ね…がい…します。』


思わずそう言ってしまうじゃんか。







橘 友紀

15歳

高校1年生



人生で初めて

彼氏ができました。