家に帰る。

涙をこらえたまま、自分の部屋のドアを力強く開けて閉めた。


好き。

もうこれが、恋でも友情でも愛でもなんでもよかった。

あたしが友紀でもユウキでもなんでもよかった。


隣に居ると楽しくて、ドキドキして。

人としてなのか、恋なのかはわからなかった。

どっちでもよかった。

あたしは、友紀としてこの恋をしているのかユウキとしてこの恋をしているのか。

どっちでもよかった。


勢いに任せて、メールを打つ。




<会いたいです>



この恋が、世間常識がゆがんだハッピーエンドを迎えてもいい。

この恋が、世間常識に潰された終わりを迎えてもいい。

なんでもよかった。


伝えたかった。



全てを話したかった。