恋愛小説

しばらく、ふたりは黙っていた。
先に口を開いたのはあたしの方だった。
「妊娠・・・って・・・。もしかして、あの、予備校の先生の?」
亜由美は返事の変わりに静かにうなずいた。
「だって、あの先生、結婚してるんじゃなかった?」
「そうなの・・・。由佳、あたしを軽蔑するわよね。
あたし・・・知ってたのに。先生が、結婚してるって。」